2019年6月9日開催…加嶋文哉さんの連続講演会 (栃木市)

親と教師と支援者のための不登校講座Ⅴ
加嶋文哉さんの連続講演会 (栃木県栃木市)
<主催>栃木 登校拒否を考える会
<テーマ>
不登校・ひきこもりと社会的自立 ~「今を生きる」に徹する ~
<内容>
(1)はじめに
(2)「こどものため」と「子どもの立場」 ~その苦しみは子どものもの~
(3)「~したい」の学校復帰
(4)今を生きる
(5)これまでの支援 ~とにかく(今の)学校復帰~
(6)教育機会確保法
(7)いてあげる親 ~子どもが「今を生きる」ために~
(8)おわりに


<参加者の声>
・子どもの状況や親の対応について、こんなことがどういうことなのかわかりやすく説明されていて良く整理できた。自宅にいる子どもとどう接すれば良いか、とても参考になった。
・とても良いお話でした。これからは、子どもと話などをする時など、生活の中で「今まで本当によく頑張ってきたね」という思いで接していきたいと思います。親の会での私の発言は、失敗談ばかりでしたが、今日のお話をうかがって、それでも良かったんだと思えて良かったです。
・親の立場での考え方、子どもへのよりそい方など、とても参考になりました。「お母さんの詩」に、とても心をうたれました。自分の気持ちと重なりました。
・ディスカッション等わかりやすい説明で、とても共感できました。家は、旦那の母と同居中です。私と意見が合わず、私は娘を今は受け入れている状態です。旦那は、無理やり学校に連れて行く姿を見ていると、どう対処して良いのかわかりません。旦那は力も強いので、手をあげられるとどうして良いのか…。経済的面でも支配されているので、家庭関係も良くないので、その中にいる子どもたちはどんな思いをしているのか不安です。
・なぜ、支配してはいけないのか、寄り添うのかわかり、良かったです。
・つい、何かをしてあげたい、してあげなければという思いにかられますが、何もしないことが支えになるのですね。それが寄り添うことなのだと学びました。とにかく、息子の心の声に耳を傾け、信じてそばにただ寄り添っていきたいと思います。
・子どもが中学2年生の2学期から不登校・ひきこもりになってから、いろいろと情報を集めたり、本を読んできましたが、子どもに対して「雑談以上、相談未満」の存在になるよう努めてこなかったなと気づかされました。
・親、そして教師の立場からの話はとても勉強になりました。「してあげる」から「いてあげる」、良い話でした。「雑談以上、相談未満」、良いですね。
・親の詩がとても心に響きました。「犬(のような)存在のすごさ!!人に伝えるむずかしさ
・家に居るようになって9年という長い月日が経ちますが、少しずつ家でできることをやったり、外出できるようになってきました。親の会でいろいろお話を聴かせていただくことで、子どもの気持ちによりそうことの大切さを学ばせていただいています。今日のお話であった「今を生きる」=「今できることがある」と言うことが大切で、幸せであるということ、改めて気づかせていただきました。そして、「今を生きる」ことの連続のむこうに“社会的自立”があるという加嶋先生のお話にとても勇気づけられました。ありがとうございました。
・普通の指導と違うのでとまどう。でも、良い視点だと思います。
・今でこそ「何もしない」ことで、少しずつ親子関係を良い方向に向かわせることができるようになってきている気がしますが、話を聴きながら、昔の自分の言動や態度、それに対する子どもの反応などを思いだしていました。幸い、今は娘にも犬的存在の友人やカウンセラーもいて、夢中になれるものあり、将来の夢などもあって、毎日ハツラツとしているように見えます。私自身も勉強や学校、生活態度などを言及することがほぼなくなり、犬的存在は親にとっても大切だと感じました。
・「今を生きる」連続が社会的自立につながるということ。とても力がわいてきました。
・いろいろな方の話をうかがうことができて、視野が拡がりました。
・親の会とは、親を支えること。とてもありがたく、そこから親自身の考えを改め、親が変わる時と思います。最後のお話で、不登校・ひきこもりは自分に必要なくなった時に離れる!に共感しました。ひきこもりの事件を聞く度に、親の会につながれたら…と思うばかりです。お母さんの詩も、とても良かったです。息子をふりかえり、当時がよみがえり、涙があふれました。私も病院めぐりをしたり…、簡単には受け入れられなかったです。栃木の会に出逢えたおかげで、今の私がいます。不登校は、私にとって幸せな人生を考えるきっかけになりました。私を一人前の親へと成長させてくれたと思います。
・学校の先生も、本気で支援をしたくて参加し、質問をして下さることに感動しました。息子の時も相談し、協力して下さる先生がいて、大変助けられました。教育機会確保法ができて、学校の対応も変わった気がしますが、まだまだ学校の差があるようです。
・本日はありがとうございました。実際にあった親子のエッセイや子どもとのメールのやりとりを読んで、私の思いあたる経験と重なり、涙が止まりませんでした。大変、勉強になりました。犬の存在をめざし、子どもが自己決定できる環境を整えて頑張りすぎないでがんばります。
・詩はとても気持ちがわかり、泣けました。いろいろなところに相談に行きましたが、私の思いと回答が違って少し苦しくなる時がありましたが、加嶋先生の話は、私の苦しい思いに応えてくれる内容でした。先生が、ご自身の体験もあり、親の気持ち、親の揺れる気持ちを分かってくれていて良かった。社会的自立をできた人やその人の過程なども聞きたい。親の心の変化を聞きたい。
・子どもためと思い、良かれと思ってやってきたことや言葉がけが、逆に子どもをつらくさせていたことに気づかされ、その失敗をきちんと受けとめて、子どもの立場にたって、寄り添っていきたいと思います。“親はわかったふりをせず、揺れて良い”とのこと。揺れてばかりの私としては、少しホッとしています。ありがとうございます。
・いろいろな立場からの貴重な意見をきくことができ、学びとなりました。ありがとうございました。
・実際に不登校のお子さんがいる親の話を聞けて良かった。親の考え方もやわらかく、子どものためになっているなと思った。
・自分の不登校の体験と重ねて話を聴くことで、当時の自分が何を感じていたのか、何を必要としていたのか、理解できたと思います。「犬」の存在の大切さがよくわかりました。ありがとうございました。
・参加させて頂きありがとうございました。不登校・ひきこもりは克服する、乗り越えるものではなく、「いてあげる」ようにして自己決定できるようにしていくものということが、改めて分かりました。法律からも、不登校・ひきこもりについて明記されていることを教えて頂き、大変勉強になりました。「成功した事例」よりも「失敗した事例」の方がためになる、そう思いました。うまくいかないことを共有して、一緒に考えていくことが大切だと思います。兄弟で不登校・ひきこもりがいると、家庭内でなかなか上手くいかない時があります。ひきこもっている兄から注意を受けた弟が、「ずっと家に居るあいつなんかに言われたくない。」と吐き捨てるように言っていたのを聞いて、弟にもしっかり向き合っていかなくてはいけないと感じました。今日の加嶋さんのお話を心に留めて、これからの人生を歩んでいきます。ありがとうございました。