2018年12月17日

2018年12月16日開催…第7回不登校フォーラム(大分市)

第7回不登校フォーラム
<主催>星の会
<後援>大分合同新聞社

講演Ⅰ 前川喜平氏(元文部科学省事務次官)
<テーマ> 憲法26条と教育機会確保法

講演Ⅱ 加嶋文哉氏(教育・不登校研究所「明日が見える」所長)
<テーマ>
不登校と社会的自立 ~子どもの生命の力が輝く時~
<内容>
(1)はじめに
(2)これまでの支援 ~とにかく「学校復帰」~
(3)社会的自立の不登校支援 ~子どもの意思を尊重~
(4)親の会 ~家が居場所となる~
(5)おわりに


<参加者の感想> 一部ですが紹介をします。尚、プライバシー保護のため、修正しています
●学校が変われる部分はあると思います。しかし1人の力ではどうにもできない気がします。少し見つめ直してできそうなこと(1人でも)を試していきたいです。豊かな学びが、全ての子どもにもたらされる様、これからも取り組んでいきたいです。「犬」の存在も心がけながら支えて行ける人をこれからも目指していきたいです。
●昨年まで教職でしたが、知らないことがたくさんありました。教職にたずさわるひとは、知っておくべきだと思います。是非、教育関係の方への講演をしていただきたいと願います。
●前川さんのやわらかなお話の中に、大切なこと、重要なことをたくさん教えていただきました。ありがとうございました。準備、運営等、大変なご苦労があったと思います。このような機会をつくってくださった星の会の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。
●クラスの保護者と一緒に参加しました。加嶋さんのお話や前川さんのお話を共有できたことが、いちばんよかったです。これからお互い(家庭・学校)が子どもを中心にすえて、何を大事にしなければならないか考えて実践していきます。
●加嶋さんの最後のラインの部分で、涙が止まりませんでした。全てのやりとりが自分のしてきたことに重なるように思えてです。会の度に自分が子どもを傷つけてきたんじゃないかということに気付かされ、考えや気持ちをリセットしたつもりが、またこりずにくり返してしまい…。これからも親の会で気付かせてもらいたいと思います。前川さんのお話も、とても興味深く聞かせていただきました。学校や行政とやりとりする中で、親として知っておきたいことが、少しずつですが分かったように思います。ありがとうございます。(保護者)
●なかなか聴けるはなしではないので、とてもよかった。憲法や法律などもきちんと理解することが大切だと思いました。加嶋さんのはなしもとても熱くて、日々の仕事の力になりました。(支援者)
●学校は、軍隊にならって作られていること、何かとても納得するところがありました。学校はもっと楽しいところで、もっと自由にできるところにならないと、苦しいところ(教師も)になってしまう。将来をみて、今がどうではなく、“今を生きること”が、とても大事なこと。子どもが主体の学校であることを忘れないでいたいと思います。(保護者・教師)
●「犬」のたとえが分かりやすくて良かったです。今は、自分と子どもの関係を見直しているところです。貴重なお話ありがとうございました。(保護者)
●星の会の活動内容が初めて聞く事が出来て、新鮮で良かったです。為になる内容で、心に残る言葉が多くて、いろいろな場面で使いたいです。「成功はアート、失敗はサイエンス」は素敵な言葉です。前川氏の話は、法律・憲法をわかりやすく説明してもらい、楽しく為になる講演会でした。義務と責任etc、言葉の意味についても、考えるキッカケになりました。(医療関係)
●まず前川講師の話、春風亭小朝の落語を聞いているようで、軽快に聞けました。とっつきにくい法律のポイント、いきさつを軽妙な語り口で解かることができました。2つの話しともですが、これまで漠然としてた解決の方向について、言葉で示しておられ、そういう違い、そういう道の別れなのかと気付かされました。ありがとうございました。(その他)
●自分自身子どもの頃、不登校気味だったので、何かわからないけど苦しい気持ちとか、親もこんな風に考えていたのかなというような自分を見つめ直すいい機会になった。(大学生)
●将来、児童福祉関連の職に就きたいと思っているので、子どもの立場に立った学習の在り方というものを大事にしていきたいと思います。とても面白い講演でした。(大学生)
●憲法を学ぶことは、自分の考えに骨が出きる感じがありました。文科省に教育(現在)に批判的な考えをおもちの方がいることに感動です。加嶋さんの一言ひとことが、子どもの側に立っていた。毎回学べ、涙が出ます。また勇気をもらいました。(保護者会世話人)
●大変参考になりました。加嶋さんの、経験からにじみ出た心に染みる言葉の数々、よかったです。わかりやすかったです。アベ政権によって、確保法が「教育の民営化」「教育ビジネス」に利用されないよう願っています。とてもとても心配…。(教師)
●中学3年生男の子の母親です。加島先生のお話は自分や子どもにあてはまる事がとても多く、私自身が周囲からかけられた言葉、思いも同じものでした。先生や祖母、夫、スクールカウンセラーの先生の言葉に傷ついたり、悩んだりする自分は悪い母親、異常なのか…とずっと自分を責めてきました。同じように感じている事が分かり、気持ちが楽になりました。ありがとうございました。先生や父親、息子を取り囲むみんなに聞いてほしいお話でした。(保護者)
●大変すばらしい話をたくさん聞けて勉強になりました。ありがとうございました。ストレスケアカウンセラーをしているのですが、「不登校」のお母さんとの関わりが多く、「不登校」について、もっともっと学びたいと思っています。(支援者)
●加嶋さんの講演をまた聞けて良かった。何度も聞いているのにまた、初心にもどって、親の会の運営していくヒントをいただきました。これからも頑張ります。権力に退官させられた前川さんの文科省時代からの教育・学習についての考えを聞き、新鮮でした。また、今の教育しか知らない自分にとって、教育の歴史を学ぶことで、今の教育の理不尽さを考えるきっかけになったと思います。良い機会をいただき、ありがとうございました。(親の会)
●足を運んで学ぶことの大切さを感じました。星の会のあゆみ、教育機会確保法成立までの歩みを聞き、自分のなすべきことがわかってきました。(その他 NPOパワーウェーブ日出)
●加嶋さんの話はとても分かり易く、親としてのあり方を考えさせられました。前川さんの話からは制度的なものが、いかに実社会を守り反映するものになれるかの課題を考えました。(保護者)
●加島先生のお話は2回目でしたが、とってもわかりやすく、色々反省させられました。前川氏の御講演は、今回が一番自分のお考えを聞けた様に思います。又、むずかしいこともわかりやすく教えていただき、大変勉強になりました。本当にありがとうございました。(町議)
●「~したい」がある学校、子どもが主体的に学ぶ、権利という言葉が印象に残った。我が子は学校ですることがないといっているので、今日の講義で、心の中がすっきりした。(当事者)
●もう24年も経ったんですね。10才の頃(娘が)本格的に不登校になり、親の会に出会いました。あの頃の色々な出来事が思い出されました。辛かったことが多い(ほとんど)ですが、娘の不登校により私は大切なことに気付かされました。あ!星の会が宗教法人になったら信者になりますよ~(笑)今日はありがとうございました。前川さんのお話も考えさせられることが、たくさんありました。(元保護者)
●学校現場にいる者として、ほんとうに子どもたちを主体として、接しているか?と問われると、できていないということを痛切に感じました。今、担当している子の中にも、実は、吹奏楽部員で部活をメインとしている子がおり、午前中に登校することが難しいです。今日の話を聞き、その子の「やりたい」を認めてあげたいとつくづく思いました。(教師)
●私は星の会の活動が、会員互いの「心を聴きとる」と知り、深く思うところがありました。今、傾聴の研修を受けていて、黙って聴くことの重要さを再確認しました。特別支援学校を中退して、家にいる19才の次男がいますが、犬の様に寄りそってあげたいと思います。(保護者)
●今日のお話、とてもうれしかったです。加嶋さんの“明らめる”のお話、納得しました。子どもとの関わりを重ねるうちに、今はささいな事ですごいなと思えるようになりました。(保護者)
●発達障がいの支援をしています。親御さんのお気持ちがとても良くわかりました。安心して学べる場所、過ごせる場所を造っていける様に、微力ながら私も頑張っていきたいと思っています。今日はありがとうございました。(その他)
●今までの子どもとの関わりを、お話を聴きながら振り返ることができました。子どもを主体にして考えていくこと、1人の人として尊重して接することを改めて大切にしたいなあと思いました。ありがとうございました。(教師)
●不登校になる子どもたちの気持ちやそれぞれの関係性の保ち方が分かったような気がします。子どもたちを型にはめこみ、ふるいにかけることで、子どもたちの心がくずれていく。良い所を伸ばし、それぞれの子どもたちの心や受け取り方を見極め、主体的に学んでいけるよう手伝いすることが大切かと思いました。(教師)
●不登校の問題にいじめについて併せて考えて貰いたい。講演に参加した人は、その事について考えるのではないでしょうか?!いじめは今の社会的現象ではないでしょうか。(その他)
●加嶋さんのお話、最後の「ラインのような手紙」のことば一つひとつが心に響きました。子どもと接するときに思い出していこうと思いました。前川さんのお話、憲法の中に教育ということばはでてきても、学習ということばはでてこない。「学習の大切さ」に気付かされました。(その他)
●加島先生のお話は、以前お聞きした時と比べて一段と分かりやすくまとめられ、胸に落ちるものでした。結論としてはよく理解できました。ただ自分は、今、学校復帰を促す立場にあって、自分が相談員として関わっている事案について(私の立場からすればこう着状態)どうすればよいのか、とてもむずかしく悩みます。保護者の状況、家庭の状況もいろいろ複雑にからみあっています。(支援者)
●講演会に参加し、会報№208「不登校の原因を考える⑤」を読ませていただき、その内容には全く同感でした。最近、自分の考えがまちがえているのかなあと思わせられる事がおおく、考えに対しての自身がゆらぎかけていただけに元気と自信をもらいました。(教師)
●子ども主体性を大切にして、回りの大人はひたすら栄養を与えて待つことが大切であるということが良くわかりました。長い間の不登校の子ども・親を支える活動が認められ、法律まで整ってほんとうに良かったですね。多様な学びの機会が充実してするように行きたいです。すべて国民はすべての人は…に憲法条文かえたらいいと思いました。(保護者)
●不登校が学校教育のあり方に対しての課題という言葉をきいて、自分の子ども達が学校に適応できないという考えをもたなくていいんだと思うと気持ちが楽になりました。常に犬のそんざいでありたいと思います。(保護者)
●心の病の家族会でも、家族のあり方は不登校やひきこもり家族の場合と重なる部分がたくさんあり、加嶋さんのお話はとても参考になりました。「主体的な社会的自立」が大切なキーワードです。前川喜平氏のお話は「教育機会確保法」の施行にいたるいきさつと未来についてわかりやすく、なかなか聞けないことで良かったです。(心の病家族会 会員)